赤とんぼデータベース

客席には君の泣き顔　僕の歌は響かないで　そのまま途中でさ
この部屋から見える町並み　疑り深いそれだけが　このままにしてた
さよならだけ伝えておくよ　触ることの無い笑顔も　そのまま途中でさ
いつもよりも少し明るい　空見上げることないんだ　このままにしてた

　本当の声　本当の顔　本当の君が消えてしまえば　よかったのにそれも言えないままで
　消える空と　消える雲と　消えない落書きノートの隅の　終わっただけ柔らかい雨が降る

電車の中君の横顔　僕の声は届かないで　いつも折れていた
二人がまだ同じだった頃　疑いなんて無かったね　無いフリをしてた
もうすぐだねって儚い声を　喧騒が掻き消していた　見えなかったけど
つまった空気とビルと交差点　離した事なかったのに　今更だったかな

　最後の夜　最後の朝　最後だけは伝えたかったのに　口を開くこともできないままで
　ある日の君　ある日の僕　ある日の世界が少し歪んでた　終わっただけ柔らかい雨が降る

ここまで下らない歌もないな　僕が捨てていた台詞を　君は拾ってた
お互い少し違っていただけ　見えるものも違うんだよ　そういうことさ

　本当の声　本当の顔　本当の君が消えてしまえば　よかったのにそれも言えないままで
　消える空と　消える雲と　消えない落書きノートの隅の　終わっただけ柔らかい雨が降る

次の日ちゃんと朝が来るように　お願いも何も無いけど　このままにしてた