(1)
月に群雲、花に風 :
作詞/無楽 :
353_273
花の咲く袖 顔隠し
その手をとった人の数
春の夜に咲く華と同じ
されど唇奪うのは
散らぬ桜を探すに似たり
かつて君に仕えた華の どれよりもが私だと
気づく時の月や華 雲がかかって風と吹く
夕立の下にいるあなた
今はいずことめぐらすは
雨音の数 知ると同じ
されど想いを馳せるのは
雨の波紋の行方に似たり
心、波風立つ時こそ 生きていると諭すのは
あなたという風流に 染まる自分か恋心
ビルの影から覗く月を 画面越しの花びらを
いまも隠す雲に風 今か昔か知らずとて