(1)
ドーナツの月 :
作詞/jas39 :
1004_646
刻んだ柑橘の皮 少し噛み締めて 苦そうな 顔してる 君の居る夜
弾けた香りだけは 甘く漂うけど じゃれ付いた 無邪気さで 台無しになる夜
半分は本気なのに半分は分からない
そんな僕をからかうように
凍てついたガラスに君は 口付けをして
ドーナツの輪になった 満月を見せる
馬鹿げてる悪戯にいつも 夢中になって
ルージュのないままに 朱に染まった
浮かんだ真冬日の月 弓に戻る前 綯い交ぜの 顔してる 君と居る夜
凍えた指先なら 握り締めるけど 現実は安全策 夢が褪せる夜
半分は本気だけど半分は思い込み
そんな僕を蔑むように
埋められないわずかな隙間 安心を買って
つまらないいつもの癖 逃げ腰を誘う
満たされたドーナツの月 取り残された
衝動が覚悟にならない 不安な真ん中