(1)
トナカイと死刑囚 ：
作詞/ゐそ ：
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ただ一つの希望だけを 護りながら生きてゆくのは 存外難しくて
袋の中詰め込んだ 山のような希望を前に 跪いた
目を閉じたら明日には この心に閉じ込めた希望が なくなってしまうんじゃないかって
何年間も何十年間も 開き続けた瞳の 失明する明日
緑と赤と雪の一日に 囚われてばかりの生き物
一年一日だけにしか 自身の価値がないと信じ切って
我武者羅に動かした足が 踏み付け粉々に砕いたただ一つの夢
明日を夢見たトナカイは 昨日の現実に潰え殺された
ただ一つの未来を失って 行く先を亡くした
昨日の確執を殺したトナカイは 明日の自分が果たした誓いで
ただ一つの意味を失って 生きることを忘れた
救われることを求めて果たした誓いで 自分を壊した