赤とんぼデータベース

マンションについて　五階へ向かう
エレベーターにのり　上へと向かう
今日もあのこが一緒に乗ってきた
いつも一緒の時間に乗ってくる
四階で降りる可愛いあの子

そのときエレベーターに
何らかの不具合が起きて
エレベーターが二階で止まった
電気系統も駄目になった

突然のことで　慌てる二人
エレベーターの中　真っ暗闇で
すべてボタンを押しても無反応
だれか助けに来るまでじっとする
そのときに右手に感触が

あの子が手を握ってきた
暗くて心細いから
エレベーターが止まっているけど
俺の心臓は激しく動く

暗いのになれて　ぼんやり見える
顔を赤くした　彼女がしゃべる
実は毎日あなたを見ていたの
とても優しそうなあなたをずっと
さらに激しく動く心臓

まもなくエレベーターの
電気がイキナリついて
エレベーターが動き出した
やっと四階にたどり着いた

彼女は慌てふためいて
俺の手パッと離した
エレベーターを降りて振り向き
ドアが閉まるまで手を振った