(1)
醒 ：
作詞/jas39 ：
758_447
錆びついた街が 煤煙を散らすのは
夜になっても 夕焼け色の空の下
照らされた月は だるそうに欠伸して
冷たい微笑 かなぐり捨てて 星空に熟れてゆく
遮るものが無い 目の前の景色 褪せて崩れて 埃に埋もれた
退廃と対になる 新しい世界は 砂が鳴く夜に 目覚めてゆく
焼き付いた記憶 炎が照らしても
朝になれば 全てを閉じてしまう
化粧した月は 何も無かったように
気取ったままで 今日も何処かへ 星空を連れてゆく
純粋な色は 交じり合えずに 透明な世界 何も映さず
幻と隣り合う 真実の世界は 影が寄り添って 目覚めてゆく