(1)
孤独優生学 :
作詞/にんぢん :
695_110
止まらない震えが 僕を怖がらせる
膝の上にまで来る怯えが 予防線を切り捨てる
なんだそんな事だったんだ 間違いだらけな 尾長蜘蛛みたいに
孤独を食べる孤独者
雲の流れ着く海とか 星が目指してるゴールとか
哲学者にも分からないんだと
月の容した歯車も その手が掬った霞とか
都市を明らせる為だけなんだと
セルフシャッターで うつした世界
望めない明日が 僕から遠ざかる
落ち込んでしまった夜の闇 立ち入り禁止のこの心
意外と知らない物だらけでさ 史実の話の 女郎蜘蛛みたいに
誰かの為の歯軋り
流れ星が降る空とか 虹が掛かってる泉とか 寓話の中じゃよくある場面で
空の色した水溜りも 道に咲いてる花たちも 俯いてなきゃ知らない訳で
誰かの嘘を 模写した世界
僕の頭の中にある 蜘蛛の巣 誰かを見捨てるためだけにある
存在理由は 簡単なもんさ 誰かを見捨てるためだけにいる
勇者になれる剣とか 空を飛ぶための帽子とか 子供の為の玩具なんだと
握れば飛べる鉱物も 子供だけ見える大熊も 窓の外には転がっちゃいない
フィルムとレンズを 通した世界 何が見えるか 分かんないけど
部屋の中から覗いている ただ ただ 覗く