(1)
千本ノック :
作詞/カリバネム :
689_230
桃のひび割れほどの 隙間をくぐりぬけて
瞬きする速さで 誰かに傷をつけて
僕らはそんなときも 手と手あわせてるだけ
街路樹のフリをして 手と手あわせてるだけ
今でも思い出せるよ 赤茶けたTシャツを着て
折れかけの両手だけじゃ 抱えきれぬ夢と希望
二人して作り上げた 貧乏神に愛されてた
本当は気づいてたよ 貧乏神を愛していた
正義の味方を呼ぶ 魔球の雨の中で
振り向いてくれたなら ひとつも拾えるだろう
僕らはそんなふうに 手と手あわせてるだけ
切り株になる日まで 愚かを抱いてるだけ
今でも思い出せるよ 冷えた風に愛撫されて
ぼさぼさのわたぼうきで 世界に声が響くだけ
僕らは未来を見てた ポニーテール ゆらゆら揺れる
確かに未来を見てた 重なった 消えそうな背中
今でも思い出せるよ 赤茶けたTシャツを着て
折れかけの両手だけじゃ 抱えきれぬ夢と希望
二人して作り上げた 貧乏神に愛されてた
本当は気づいてたよ 貧乏神を愛していた
僕らはそんなときも 手と手あわせてるだけ