(1)
飴買い :
作詞/無楽 :
433_153
誰のため 石を積む
誰のため 飴を買う
夜長にて 語るのは
恋し悲しの 成れの果て
ひと夜から 抜け出ては
ふた夜まで 歩き行く
鬼達の 列の先
百一番目の 影は誰
音無く 影無く 頼りなく
語り継がれる 人の声
膝を抱えて桶の中 入る胸には 心残り
後は野となれ山となれ
けれどそこに咲く華の
色を憂うは誰のため
声無く 文無く 姿無く
くゆる煙の 行く先に
膝を抱えて桶の中 胸に抱えた 想いあり
夜な夜な戻り 頬を撫で
飴を含んで 口移し
顔を知らない悲しさに
甘い唇 覚えたり