(1)
知新 :
作詞/無楽 :
418_33
音の百八(ひゃくはち)背中を押して
古きたずねる足の音
灯篭にさす息の影
咳に揺れたは 雪の華
ゆらふらと ゆらふらと
ひとしきり 降りしきり
人の波立ち雪の音
深(しん)とたたずむ影探す
その心 神の隣
百八(ひゃくや)の業に 並んでみれば
そこで手を振る我が心
鐘が鳴るたび歩(ほ)を進め
次は私と 背を向けて
うれしげに うれしげに
ひとしきり 降りしきり
人の波立ち雪の音
深(しん)とたたずむ影探す
その心 神の隣
新しきを知る鐘の音
闇の向こうに座る春
遠くない 遠くない
ひとしきり 泣きしきり
心死ぬ音 鵺(ぬえ)の声
深(しん)と降りゆく 雪の中
我が心 春の隣