(1)
ガラスケースにショーケース :
作詞/にんぢん :
510_126
小さな町の店先に 展示されてる小さな小鳥
見えてる世界は小さいのかな 通りすがりに騙されて
ガラスケースにショーケース 世界は見えない壁の外側
声を出しても 暴れても 向こうの世界じゃ小さな出来事
どこまで深いか知りたくなって
自分で底に飛び込んで
上がれなくなる 慌ててる
そして周りに 溶け込んだ
大きな島の花岬 座り込んでる小さな子猫
見えてる世界は何色なのか それは彼にしか分からない
ガラスケースにショーケース 涙で見えない壁の内側
声を出しても 歌っても 気づいてくれる人がいなくて
存在理由は? 生きる意味は? 分からないけど死にたくないから
歌う勇気は? 知らないことは? 考えてても進めないから
涙目でリフレイン
ガラスケースにショーケース 世界は見えない壁の外側
声を出しても 暴れても 向こうの世界じゃ小さな出来事
鳴いてる小鳥と吟遊詩人 見えてる世界の違いは何か
自分の世界は 変わるけど 向こうの心はどうなったのか
ガラスケースにショーケース 涙で見えない壁の内側
声を出しても 歌っても 気づいてくれる人がいなくて
(1)
気圧湿度の急変で性器や肛門が痒くなる :
作詞/タケノコムシ :
510_152
母なる地球の気まぐれ催す
気圧湿度の急変で性器や肛門が痒くなる
俺の性器はじっとりと貼りついて
陰毛の絡んだ肛門はぴりぴりと疼き出す
この激しい痒みに打ち勝つだけの精神力を
俺は持たないから
街の中、人の目を気にすることもなく
服の上からぼりぼりと掻きむしる
止めどなく掻きむしる
音を立て掻きむしる
ひたすらに掻きむしる
本能のままに掻きむしる
左手はポケットに
右手は後ろに回し
ぼりぼりぼりぼり
快感に酔いしれる
(1)
死に急ぐ :
作詞/タケノコムシ :
510_154
早く死のう!
次の苦しみが訪れる前に終わらせよう
気が変わらないうちに早く死のう
早く死のう!
再び心が傷つく前に終わらせよう
この悲しみが消えないうちに早く死のう
早く死のう 手遅れになる前に
笑って死のう 来世に望みを託し
涙が溢れるまでに終わらせよう
心が壊れる前に解き放とう
次の苦しみが訪れる前に死のう
これ以上駄目になる前に死のう
もう嫌だから早く死のう
早く…!早く…!早く…!
死んで消えよう
(1)
恋の手本 :
作詞/無楽 :
510_159
好いた水仙 好かれた柳
風のなびくに揺れた葉を
華が追いかけ右左
あなたに せめてあなたに
抱いて寄せられ 首に一閃
むかしむかしの恋の花
手に手をしばり 唇よせて
カワズ飛び込む水の音
池に水面に 沁みいるものは
細く白くに 際立った
人の想いの 滲む音
あなたに せめてあなたに
抱いて絞められ 首に一線
むかしむかしの恋の花
足をたがえて 頬紅さして
岩に染み入る君の声
今は昔の語り草
幕に唄にと 姿を変えて
魅せて魅せられ壮絶に
恋の手本となりにけり
なりにけり
(1)
わすれもの :
作詞/にんぢん :
511_12
小さな自分が見つけた宝 ポケットの穴から逃げちゃった
追いかけたいけど 行けなくて 息を切らせて涙を落とす
いつからか わすれていった宝物に
会いたくなるときもあるんだけれど
僕の手元から飛び立ったんだから
もう追いかけるわけには行かないよね
昨日と今日の境目なんて 国境線より曖昧だろう?
偽者の自分と見比べてみても 違いなんてわからないから
あの日から なくしていった思い出に
謝りたくなる時もあるんだけど
僕の心から飛び去ったんだから
もう一度捕まえるわけには行かないよね
大きな世界の小さな宝 涙の穴から落ちちゃった
探したいけど 見えなくて 声を涸らせて涙を流す
昨日の自分と相違点なんて 寝てた夢より曖昧だろう?
紛い物の自分と並べてみても 変わった所 見つけれなくて
泣いていた 進めない自分を
蹴り飛ばしたくなる時もあるけど
それも最終的には僕なんだから
捨てちゃうわけには行かないんだよ