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十二秒 :
作詞/257スレ332 :
257_332
中学最後の公式試合
点差はみるみるついていくのに
僕に出番は回ってこない
僕はベンチの横に座って
ただ冷たい地面の感触を確かめるだけ
周りの後輩は必死に声を出して応援してるのに
僕はコートの中間辺りを見つめ
残り時間がなくなるのを待っている
あと12秒 もう終わる
その時、僕に声がかかった
残り時間はないのに
試合結果は明らかなのに
僕は初めて試合に出た
あと十二秒で何ができるって言うんだ
だけど、僕がもらえたのはこの十二秒
僕の三年間は十二秒
何もできないことは分かってても走るのはやめれない
止まっているのがもったいなくて
止まったらそこで終わりそうで