(1)
ダウト :
作詞/安価の人 :
165_210
プラスチックのように安い私
でも宝石には為りたくない
だって其れは他人に価値を与えられる物だから
汚い言葉がお誂(アツラ)え向き
敬語や立派な慣用句なんか知らない
でも諺(コトワザ)や四字熟語を流暢に使う人には憧れる
何とも無い所で出会った
貴方のスタイルに一目惚れ
勧めて間合いを詰めた
計算は決してしていないと思う
全身の動脈を恋心が駆け巡る
本能が叫んでいる
でも「この状態を保って」と
悪魔が誑(たぶら)かしている
私はそいつに心を刈られて
幾つも自分に嘘をつく
(1)
ブーン :
作詞/つなぐ :
165_241
太陽がとても近かった
友達がとても遠かった
手を伸ばして 背伸びして あなたの側へ踏み出した
窓の向こうではトビイコが 夢と愛をゲームにしてた
足元の空は水面のように 静かな微笑を映していた
雨の日はいつも怖かった
寒すぎていつも震えてた
手を広げて 上を向いて あなたの側へ近づいた
窓の向こうではイセンセが 善と悪をゲームにしてた
足元の雲は真綿のように 優しい気持ちを包んでいた
窓の向こうではマサミカが 人と明日をゲームにしてた
目の前の大地は手のひらのように 切ない想いを受け止めてた
(1)
改造人間(仮題) :
作詞/165スレ260-261 :
165_260-261
人を一人つかまえて
脳を摘出
顔を引き剥がし
自分と入れ換えた
完璧な脳みそ持ってきて
自分のととっかえっこ
完璧な顔を持ってきて
自分のととっかえっこ
彼の優れた部分を
自分のととっかえっこ
自分の悪いところを
彼のととっかえっこして
新しい自分は
古い自分と
彼の残骸を
ゴミ箱に捨てた
完璧な脳みそで考える
偽者の自分は考える
完璧な顔で遊びまわる
偽者の自分が遊びまわる
彼の優れた部分で
偽者の自分は得をする
自分の悪いところを
偽者の自分は持ってない
自分の脳、顔、悪いところで
偽者の彼は気がついた
「結局俺がバラバラになっただけ」だと
(1)
Shoes :
作詞/つなぐ :
165_278
別れを告げた ドアの前で
あなたの大きな靴を見つめてる
あの日の事を 覚えている?
私の為にあなたが走って
汚れた靴を私が洗うの
靴が乾くまであなたは帰れない
新しい靴をあなたは見つけてしまったの
紐が切れたこの靴ではもう走る事が出来ないから
床に転がり 目を閉じて
あなたの大きな靴を抱いている
いつも二人で 人気の無い
川沿いの道を並んで歩いた
私の靴が汚れないように
あなたはいつも車道側を歩く
違う明日をあなたは見つけてしまったの
私と進むこの道の先は全て行き止まりだから
新しい靴をあなたは見つけてしまったの
紐が切れたこの靴ではもう走る事が出来ないから
(1)
晩秋の燕 :
作詞/あくし :
165_281
鼻緒と共に切れた命
独り巣に取り残されて
蝋燭の火 分けれたらと
幾度嘆いた事だろう
過ぎ行く雲 走る季節
空見上げ俯きまた見上げ
引き摺る足 腐る身体
まだ早い荒野で朽ちないで
息を顰め 嗚呼君は何処へ消えたのか
邪魔を知らぬ青天井へと
飛んで行った 嗚呼君の骸燃えたのか
羽を持たぬ 唯の人なのに