(1)
君がため :
作詞/しめ鯖 :
1010_929-930<>1010_908-909<>1010_911
昼は由良のかじなき舟がごとく 私の心もゆらゆらと揺らめいて
夢現(ゆめうつつ)とも覚えず君の影を求めさまよい歩(あり)く日頃
夜になりふりさけ見たあの天の原 君はいかに思ふらんと
君のことを思わぬ日々はあらじ 君はいかほどに思ふ
花の色は徒(いたずら)に変らじ 我が忍ぶ心もまた同じ
君に逢ふため君がためならば ささげても惜しからざりしと
常に思いしこの命でさへ
君に逢ひて後はいつまでも長くもがな……と前はつゆも思わじことをいま覚ゆ
いかにからくれないに水くくるとも 紅葉も神代も聞かぬ桜の色も
君がいなければ何を見んとも同じただ辛しと眺む
玉の緒よ絶えなば絶えね ながらへれば辛さもまた増すなり
君がかつて契りし言葉を信じるわれを 君はいかほどに思ふ
白露も夢もこの世もまぼろしも 君ほどはかなきものはあらじ
君に逢ふため君がためならば ささげても惜しからざりしと
常に思いしこの命でさへ
君に逢ひて後はいつまでも長くもがな……と前はつゆも思わじことをいま覚ゆ
時が経て いつか新しき恋が始まるとも 君のことは我の内で殊なる人なり
きみならで誰にか見せん この心 恋も心も知る人ぞ知る
君に逢ふため君がためならば ささげても惜しからざりしと
常に思いしこの命でさへ
君に逢ひて後はいつまでも長くもがな……と前はつゆも思わじことを覚ゆ