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小雨日和 :
作詞/279 :
942_25
逃げるに逃げられない状況 手もかじかんでどうしよう
井戸の底に沈められた 僕の愛はいずこ
溢れるスーツ姿の現像 目も乾きだし朦朧
宿に住まう座敷わらし 君に愛をあげよう
夢つかみたいんだよ まだ君が必要なんだよ
お決まりのセリフを古びたカバンから取り出して
向かうは小雨の歌 この夏を振り向かせたいよ
溶けだした瓦礫を支える人になるはずだった
頼りのベニイロした鉢巻 樹が枯れそうな秋の日
角にぶつけ腫れる右目 僕は舌打つだけ
祈りはゲームと成りて落書き 日が傾いた伊勢崎
窓の湯気が泡と変わる それを君にあげよう
風になりたかったよ 本当は保守的なんだよ
おざなりの優しさ壊して嗚呼なにが男だよ
日陰のカラスみたく なれたならまだマシだったね
辛いけど鼻歌うたう人になるはずだった