(1)
秋花火 ：
作詞/('A`)ﾓｦﾄｺ ：
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静かにしとしとと雨落ちて
足元深く踊る秋もみじ
蝉追う少年はいずこかに
私を連れて登る幹の上
姿を 霧と色が梳(と)かしてく
私は 瞼(まぶた)閉じて声を呼ぶ
団扇(うちわ)で 誤魔化した 涙さえ
花火とともに 上がり こぼれ 浴衣まで
暑さに 嘘を付き ひとしきり
あなたを忘れ 泣いた 頃が いつまでも
山へと帰りゆく鳥の声
絵の具を筆で溶いて秋もみじ
彷徨(さまよ)う心まで見透かして
私はひとり歩く山の道
花火が 夢に恋を梳(と)かしてく
私は 歩み止めて声を聴く
微(かす)かに 消えていく 思い出が
花火とともに 消えて 消えて 忘れてく
瞼(まぶた)を 見開いて 空を見る
ぼやけた山が 滲(にじ)む ひらり 秋花火