(1)
ネフロイド :
作詞/カタリ :
881_532
ねぇ
淑やかな雨の音 濡れた屋根の色
コンクリートの調べに 座って耳を澄ます
割れた窓から何かが覗いている
見返す機会はそっと窓辺に置いて
飛ばして 紙飛行機 風に乗って雨にうたれ
落ちていく様を 省みる過去を 束ねてここに遺そう
伸ばして 君の右手 掴んであげたい指を
間違えたことも 疲れ果てたのも 癒した 廃れた場所
さあ
起き上がる草木たち 同じねずみ色
理解なんて必要ない 感じるだけの素肌
いずれ彼らも朽ちては枯れていく
ふりだしに戻りいちからやりなおすだけ
呟く 独り言を 奏でる雨音に乗せて
流してしまおう 排水溝へと 土に還してしまおう
囁く 甘いうたを ひとりでに篭らせては
出て行きたくない その反対から 許した 廃れた場所