(1)
異色フラワー ：
作詞/ゐそ ：
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冷ややかな声に包まれ 君と引き離される夢を見た
赤く瑞々しく強い花 君に今すぐ届けたくて
街へ飛び出した首輪を抜けて駆け出した
一度嗅いだきりの香り 探すため擦り付け続ける
鼻先がすりむけて痛いよ、その手で撫ぜてほしい
隣の女の子 いじめっ子の小学生
みんな首を傾げて追いかけまわす
海へ行くんだ
海底深く沈む君への花 赤い赤い想い出の花
またその手で撫ぜてほしいから
部屋を飾る人形は 心がないから動かない
またその声で褒めてほしいから
青く水玉降る泣く空 花を今すぐに摘みたくて
海へ飛び出した腕を抜けて駆けだした
一度目にしたきりの色を探すため砂掻きつづける
伸びた爪が割れて痛いよ、その手で撫ぜてほしい
店の若旦那 泣き虫理不尽お嬢様
鼻血を止めようと追いかけまわす
青と白に混ざろう そしたら全部ぜんぶ見えなくなるよ
咲いた咲いた君への花 今すぐ摘んで届けよう
またその眼で微笑んでほしいから
急げ眠る君への花 その胸元へ飾るために
またその足で散歩に行きたいから
さあ帰ろうよ君の元へ 大切な花をとって帰ろうよ
摘んだ花のぬくもりがうれしいから 水の底ももう苦しくはない
暖かな風に抱かれ 君と二人で泳ぐ夢を見た