(1)
雪の頃に :
作詞/('A`)モヲトコ :
787_82
我が子 山に消えた白の頃
母 紅の着物に身を包み 山へ入(い)る
我が子 何処に消えた白い闇
母 紅の素足で踏みしめて 雪を割る
とうとう見つけた 私の子
答問(とうとう)返らぬ 白い肌
紅の着物で子を包み
誰か来ぬかと 鳴く季節
私 山に出(い)づる 白装束(しらころも)
雪 未だ我が子を抱き寄せて 助け待つ
薄く 道に歩く山男
母 紅の我が子と振り絞り 歩み寄る
とうとう見つけた 助けの手
冬灯(とうとう)我が子が 無事還る
抱いてくれろと子を渡し
果てた命と 申される
とうとう零(こぼ)れた 我が涙
凍頭(とうとう)積もった 涙雪(なみだゆき)
冬の季節に現れる
誰か来ぬかと 雪女