(1)
ちいさな少年 :
作詞/soutatsu :
741_15<>sk4_846
はっか、の涼しげな
風が、抜けるビルの群れ
排水溝、の迷路の底
で止まる、時間の人影
抱く、少年の歳はいつも、そのままで
熱の無い、炎の揺れ
蜃気楼に、揺れる口元に
手では届かない、苦い
永い、刻まれぬ皺
忘れない、惨禍の火
訪れる人の手を、すり抜けて
涼しげな、風が熱をさらう
この夜も、またこの夜も
幻の炎は街を、
包み込み、止められた時間は
少年の、歳を止めて
いつまでも、いつまでも
ドームの影は、支えて
支えて、忘れぬ夏の夕暮れに
燃える、惨禍の火の原を