(1)
幻影 :
作詞/一(にのまえ) :
50_59
テレビの上では俺の知らない世界が始まっていた
水色ワンピースの少女がフルートを吹いている
小人だった 小さかった 演奏していた
腹の中で鼠がわめいていた
背中を足蟲が這っていた
毛根からは芋虫がニュルっと出てきた
俺は狂っちまったのか 頭が狂っちまったのか
誰が見た その幻影
影男薄っすら笑って
俺の背後 斜め後ろに存在
俺は狂っていた 現在
しかし確かに見えていた 感じていた その存在を
頭がおかしくなっちまって 見えるんだ
頭がおかしくなっちまって 感じるんだ
そこに居る 確かに 居る
影男 真っ黒けっけの その幻
影男 真っ黒けっけの その男
俺にしか見えない 俺の世界が広がっていた
居心地は良くない
狂っちまったのか まあそれもアリだろ
頭に虫でも湧いたかな 頭に虫でも湧いたかな 頭に虫でも湧いたかな