(1)
芳一 :
作詞/無楽 :
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先立つ後悔の無くに
似合うは琵琶の音のみと
弾いては語る声ありて
そっと瞼を閉じる
あの日の声が 貴女の声が 夜な夜なそぎに来るモノは
浪の下にも 心のあると 涙の海に入る人の
寄せては返す 嗚咽聞く耳
扇を遥かにと掲げ
射落とす誉 声高に
叫ぶに似てる愛ありて
ふっと後ろの気配
貴女の声が あの日の声が 夜な夜なそぎに来るモノは
おごれる人の 恋の逝方を 久しからずと弔える
祇園精舎の 鐘を聞く耳
あなたの指が 貴女の声が 夜な夜なそぎに来るモノは
偏に風の 前の塵こそ 美しきとささやいて
誰の吐息が くすぐりし耳
入る(いる)誉(ほまれ)逝方(ゆくえ)