(1)
オモイデ・ステレオ ：
作詞/シバヤマ ：
664_488
衝動のように駆け抜けた日々は ただ一つの光さえ届かない
記憶の水底(みなそこ)にしまい込まれ 立つ波紋さえ苦い感触
永遠なんて信じなかった日々が 永遠とやがて気付いたとき
溢れていたのは涙ではなく 両手いっぱいの不安
信じる人に幸せを託し 信じたものを幸せと賭し 幸せの入れ物がたたずむだけ
錆びたレールはもう続かない道しるべ 明滅(めいめつ)のランプは絶えかけた道しるべ
回る車輪が僕なのか 走る列車が僕なのか
答えは暗い洞穴(トンネル)のなか
季節のように巡ってゆく記憶 色褪せる葉もなければ
時を知らせる空も見えずに 咲く花でさえ散る由もなく
終わりなんて霞んでいたあの日 終わりの始まりと知った日
ほころんだのは気持ちではなく 視界いっぱいの現実
信じた人と幸せを望み 信じぬ人と別離(わかれ)を望み 幸せの入れ物はからっぽのまま
切れたロープは二度と引けない道しるべ 薄明かりの井戸にいま絶え絶えの吐息
落ちる雫が僕なのか 揺れる水面(みなも)が僕なのか
答えは沈む淀みのなかに
錆びたレールはもう続かない道しるべ 明滅(めいめつ)のランプは絶えかけた道しるべ
回る車輪が僕ならば 走る列車も僕なのか
答えは暗い洞穴(トンネル)のさき