(1)
降鬼 :
作詞/無楽 :
510_57
百鬼の列をたどりし故に
鬼の涙を見るあなた
往くを惜しみ 憂いを咲かせ
舞えば闇夜に 夢の浮橋
一日に千秋を 宿す不思議があるなら
祭夜のうたかたを 永久に 永久に
聞け 極上の騒乱を 諸手を上げてひたすらに
降(お)りてくるは鬼か 遊び来るは神か
あの日に帰る胸の音 やぐらの上に胸の音
百花の色を飾りし故に
華の枯れるを聞くあなた
散るを惜しみ 嘆きを放ち
添えば枯れ木に 紅の咲く音
一日に千秋を 宿す刹那があるなら
祭夜のゆかしさを 永久に 永久に
聞け 絶頂の狂乱を 頭を振りてひたすらに
降りてくるは神か 遊び来るは鬼か
あなたに帰る袖の色 夜空彩る袖の色
ああ 幽玄の喧騒を 涙流してひたすらに
想いむせぶ人は 探しまわる人は
あの日に降りた赤い鬼 あなたに降りた赤い鬼