(1)
枯野 :
作詞/無楽 :
433_62
詠を落として ひとしきり
泣いて滴は ふりしきり
いまだ心は枯れススキ
秋の夜長に 幽霊の
正体見たり 枯れ尾花
あなた浮かべて 駆け寄れば
その背の高さ 思い出す
高い高い 穂の先に
丸い滴の 光だけ
夢は枯野を ススキを揺らし
涙ながらに駆け巡る
頬の涼しさ 秋のせい
穂先なびくは 風のせい
首をふるのは誰のせい
夢は枯野を 月影落とし
声を上げては駆け巡る
目が赤いのは モミジのせい
心旅して 幾月に
死んで枯野を駆け巡る
誰の手を引き駆け巡る