(1)
seventh heaven :
作詞/1058スレ85 :
1058_85
この世の果てまで歩いたが、なんにもなかった。
両手に握っていたものは、砂の粒だった。
あくる日ベッドで目が覚めた。一人きりだった。
庭に花が咲いていた。よく晴れた日だった。
※ここを楽園にしよう。今は一人きりでも。
天使の住む場所にしよう。きっと。きっと。きっと。
古いシャベルを拾ってきた。錆びてボロかった。
だけど庭を掘るくらいは、問題なかった。
毎朝ベッドで目を覚まし、ただ穴を掘った。
白い花が揺れていた。傷つけないように。
クラリネットを拾ってきた。壊れてなかった。
ものはためしと吹いてみた。音は出なかった。
庭の花が増えてきて、花畑になった。
見渡す限り一面の、花畑になった。
※
毎晩のように夢を見た。ひどい夢だった。
誰もが皆笑っていて、幸せそうだった。
花畑の真ん中で、クラリネットを吹く。
天使が目を覚ますように、クラリネットを吹く。
※(くり返す)