(1)
ふる街 :
作詞/ウェル :
1053_146
降り出した街を 望遠鏡で眺めた
水脈の流れ止めて 躍動する鼓動
そっと瞳を閉じた 揺れる風が瞬き
凛然と向き合おう 儚き古都の行方
昏迷の時を潜り抜けて
いっそ あの街の下 轟く鳴動を
受け 止めてみたいんだ 重低音の先
何処までも いけそうな気がするから
見上げる街の群れは 雨曝しのようだ
記憶も枯れ果てて 遊動する激情
はっと一人目覚めた 浮遊する羅針盤
毅然と立ち向かおう 敢え無き古都の行方
酩酊の時を振り払うように
降った 街路樹の道 突き刺さる家並みが
鳴った 教会の鐘 超高音の後
何時までも 降りそうな気がするんだ
跳んだ 大きな影を いにしえのお城が
夢 また振り撒いて 地上へと降りてきた
漠然と 夢描いた城だった