(1)
「ささやかにみちて」 :
作詞/月にアゥ :
1000_88
スイッチの切れた足音
首を横に振る信号機に合わせて
触れられそうで触れられない 暗がり
沈黙が静かに笑いだすから
街を切り出す人差し指が
声になってゆらいでゆらいで
ここまで届くから
ただありのままを かざした手の先を
視線の向こうに見えてないものがあるんだ
聞こえるかい そこにいるんだろ
向かいあわせの今日が終わるよ
散ってしまうと喚いた
花を慰める 手立てが見当たらなくて
消えてしまいそうで消えてしまう あなたを
その白になぞらえしまいこんだよ
残された日々に漂う音は
それはきっと寂しい光を
湛える言になる
たゆたう呼吸を 哀しい暖かさを
生きてる重さに潰されそうな夜が来るんだ
聞こえるかい そこにいるんだろ
背中あわせの今日が終わるよ
飴玉頬張って 口ずさむ
メロディーが離れない
溶けて消えてしまう前に そっと
冷たい涙を拭い 夢を見る
崩れる肩を支えるそんな歌があるんだ
聞こえるかい ここにいてくれよ
隣りあわせの今日が終わるよ
隣りあわせの今日が終わるよ
*編註/コメント: