(1)
鉄の牢屋 :
作詞/ゐそ :
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目を閉じたら広がる小惑星 僕には届かない君の笑顔
生まれ変われたらなんて 遠いお月様に吠えてみた
この心臓は鉄製で ハートを浮かべる脳も鉄製で 舌と囲う口だけは軽い軽いアルミ製
僕の名前はd-3010 実は犬を模したロボットで 主人はいたけど既に彼は星の一つ
心なんてないはずの僕の脳に確かに浮かぶこのハートマークの
意味を今更語るなんて ちゃんちゃらおかしい話なのです
目を閉じたらすぐそこ小惑星 偽る僕の成りすます笑顔
星になれたんだなんて 遠いお月様に吠えてみた
この言葉は偽りで ダイヤを贈った手は本当で 過去も今も僕の覚悟は淡い淡い曖昧で
僕の名前は人の名で 今は犬を模したロボットで 彼女はいたけどもう僕には気付かない
漸く空から落ちたのに僕の脳に今浮かぶこのGOサインに
怯えて今更尻ごむなんて ちゃんちゃらおかしい話なのです
目を閉じたらここはもう地上 微笑む君のいとけない声
星から戻ってきたよなんて 近い遠い君に吠えてみた
「気付いて」「気付いて」=「ワン」と吠えて ちぐはぐなヒト属犬モドキ
折角傍に座っているのに これはなんて「お預け?」
目を開けたらここは生き地獄 嘆く君と僕の鳴声
ここに僕はいるなんて 伝えたところでもう
目を開けたらここは無限地獄 鉄の脳に人の心
また生まれ変わる保証もなくて 自壊することもできずに