(1)
空のかけら :
作詞/にんぢん :
se01_605
魔法の言葉が知りたくなって 家を飛び出して随分経った
生き長らえば 長らう程に 言葉の不完全さに気づく
それでもまだまだ 旅道中さ 分からないものを探すのなんて
やってみなくちゃわからない
降り止んだ雨に 生まれたばっかの水溜り
そこに落ちてた空のかけらをひとっとび
両手ですくったその青空は 俯いた君にも見えているかな
見えているんなら いいんだけど
世界の仕組みが知りたくなって 分かったフリして歩き出したんだ
足を進めれば 進める程に 世界の不完全さが目立つ
それでもまだまだ オープニングさ 届かないものを欲しがるなんて
やってみなくちゃわからない
こんな時代に産まれちゃったよ 虚構 軋轢 もう麻痺しちゃって
出来立てじゃない 使い古しじゃない 一番綺麗で 汚れた時代に
降りしきる雨に 打ちのめされた水溜り
そこに溺れてた空のかけらをひとっとび
その傘で隠したその微笑みは 俯いた僕には見えなかったよ
ちゃんと見てれば よかったんだけど
降り止んだ雨に 零れたばっか 空のかけら
そこに写った雲の一部もひとっとびして 走り出して
流れた涙も弾んだ息も 晴れ渡る空に見えているかな
見えているんなら いいんだけど