(1)
信号待ち :
作詞/('A`)モヲトコ :
708_31
歩く度 白い息が 目を覚まして
人の流れに 競うように 足を向ける
明け方に降った雨が地面を濡らして
植え込みの白い花から雫が落ちる
革靴に慣れず 傷負った あの頃
何度も何度も通いつつ
少しだけ 痛さも忘れた 日差し見て
缶コーヒー片手に ひと休みの信号待ち
目が慣れず まぶた閉じた 湿る夜に
歩き疲れた 背広のシワも 息を吐いた
明るすぎる車のライトが焼き付いて
シャッターの降りたビルさえ寂しく思う
溜め込んだ書類 積まれてく あの頃
いくつもいくつも目を通し
少しづつ コピーをとって 時計見て
缶コーヒー片手に 後ろ髪の信号待ち
雑踏に混じり 重ねてく あの頃
何度も何度も転びつつ
少しだけ 身の振り覚えた 風の中
缶コーヒー飲み干し ひと休み信号待ち