(1)
懐鬼(かいき) :
作詞/無楽 :
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奇談 怪談 話の華が
蚊帳の中にと咲いた夜
肩を寄せ合い 声潜め
鬼と戯れ 笑う夜
御伽噺のあなたに
恐れ泣いていつしか眠る
この繰り返し
あの日ただ恐ろしく 母の胸にとすがりつく
あの幸せを人は そう 子供というのだろう
狐 怪(あやかし) 踊り来る
百鬼夜行の列の中
幼い頃の 私が
悲しげに手を はためかせ
御伽噺のあなたに
もう逢えない もう逢えないと
ただ泣いている
今はもう闇の中 一人眠りに堕ちてゆく
この悲しきを人は そう 大人というのだろう
今はもう暗闇も 夜も一人も怖くない
この虚しさを人は そう 大人というのだろう
だから二度とは夏に もう あなたという鬼は
遊んでくれないんだ