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矢絣浪漫(やがすりろまん) :
作詞/無楽 :
603_26
座せば華の例えをまとう
古き風と知られた人は
モダンの中 奥ゆかしさを
立ち姿にやつすひとひら
声に出すも恥ずかしい
名前はまるで 紫陽花
舶来の風に惑い 揺れる貴女 黒髪の心忘れず
袖ひるがえし どうか 美しくあれ
立てば月の例えを宿す
旧き良きと呼ばれた人は
凛の面影 ハイカラにして
夜の帳 飾れる光
夢に見るも悩ましい
横顔はそう 十六夜
新しき風に迷い 揺れる貴女 白肌の想い無くさず
袂正して どうか 麗しくあれ
移ろいばかりの中で 残るものは 頬紅が映る夕暮れ
裾を揺らして 永久に かぐわしくあれ