(1)
アクビ :
作詞/にんぢん :
885_160
そういえば 気づけば長袖の服を着ていた
衣替えの季節でもないのに
いつからか どうしようもない世界の決まりを
大きな声で呪っていたのは
いつもより静かになった携帯を 急かすようにポケットに隠す
すれ違う人の心が見えないように 今までよりも 少しうつむく
わがままなままの大人にはなれない
そんな事は分かってたんだけど
無理だろうな ずっと変われない
あの星だってずっと前から変わってないはずさ
わかってる 自分の情けなさとカッコ悪さ
そう思春期の子供じゃないのに
どうしても すれ違えない人の心を
人のせいにしたりして
もうずっと動かなくなった砂時計 転かすように指先で突く
臆病な僕の本音が漏れないように ひとつ小さな アクビをこぼす
わがままなままの大人になりたい
出来っこないって分かってたけど
止まらないな この感情は
人間なんてそう簡単に変わらないもんさ
土竜が小さなアクビをこぼす