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十三夜 :
作詞/279 :
786_260
月が見ていた十三の
君に見惚れし寒空で
愛を数えませう そのあとで
今宵誰かにコオロギの
鳴いた響いた瞬いた
そして君の元に 飛び出した
知らないうちへ 子供心に
遊びあそばれ 乾いた夜道
辺(ほとり)のふちで はしゃいだミソラ
下手の横好き 椛に濡れて
歳が過ぎても十八の
若き思ひ出忘れない
いつか過ちなど 消えるだろう
知らないうちに 子供の頃に
遊びあそばれ 汚れた袖が
辺のふちで ごまかしたなら
雨降る後の 椛に濡れ手
イビツな月を 眺めるたびに
夢が溢れる 嗚呼あの頃に
かえりたいかな 思い想いで
描いた秋の 椛に濡れて