(1)
花咲かの乱 :
作詞/無楽 :
466_154
ひとたびと生を得て 咲かすものは
覚めてこそ胸の奥 騒ぐものは
踏みて鳴らす彩りが
過ぎた季節の賑わい
声高に語りだして
戻りたいと泣きせがむ夜に
手に取る色は 頬にと映る
声すれど姿なき 在り方に憧れて
はんなりと枯れ散るを 望んで老いてゆく
死してなお この身から 芽吹くモノ 名は知らず
鮮やかと気づくのを 不思議と言うのでしょう
古の花咲かを 声にあげ奉る
その灰の在り処とは 我が身の行く末に
人華はうつりけり 手をとりて輪になれば
あの世にも咲き誇る 音が響き渡る
死せるのは姫始め 生まれゆく事始め
淫らこそ有限を 悲しき幽玄に
変えゆけど詮無くに 人の世の儚さを
つらつらと書きしるし ここにと眠るでしょう
枯れ木にと歩み寄る あの音を待ちわびて
紅と白 赤と黄に 染まる夢に堕ちる