(1)
小太刀 :
作詞/無楽 :
362_39
暗く狭くて迷路と同じ
現さまよう人ごみに
低く構えた影ひとつ
浮いた幾多の夢を弔う
正眼に構え跳ね返る
光まぶしく涙を流す
一の太刀から二の太刀へ
返す刀で巻き込む人は
主義に主張に八つ裂かれ
袈裟に斬られて夢となる 夢となる
長く重たい人生振れば
賽の目に似た軽い音
太く短い小太刀にて
皮の一枚残して落とす
上段に待つ刃にも
咲ける桜の美しいこと
伸びて来たりて骨を絶ち
避ける間もなく落ち行くものは
地面転がり空見上げ
シャレコウベ咲く華想う 華想う
限りある命ゆえ
変わらない気持ちゆえ