(1)
雷 :
作詞/カリバネム :
309_14
雷と雨の夜はこれから 長らく続いてゆくとして
念仏が聴こえ始めて 気の狂った風が窓を叩いて
空を見上げてるのは 見知らぬ人に泣きついたように
嘘を見つけて泣き出したように
此処にいたことのたった一つも
覚えていない 思い出せない
記憶の塔も見失ってしまった
鳥撃ちの焼けた肌の色は そのまま 沈んで行くとして
融点と氷点の間で 数えきれないほどの決心が目覚めて
決して架からないのは 気の遠い願い まるでしがなく
投げ出すはずがまだ生きるように
焼け焦げるためだけに なぜなら
子どもの患い 今も忘れない
何処へ向かうと呟いたような…