(1)
葡萄 :
作詞/カリバ ネム :
293_153
時間だよ 猫の声は捨てておいで
神様の言いつけだよ 守らなきゃ
風下へ投げてみせた あのボールが
君が待つあの星まで届いたらいいな
曖昧な切り札でもいい 濡れた松の木を越えて
まだ間に合うかな 君の跡を探す
夕暮れを 時計回りに覗き込んで
抱き寄せたその痩せた右足に 赤い葡萄
手垢にまみれたままで行く 君を泣かせたらごめん
驚かず聴いて ほらね 君と同じ
夕暮れに 似せて色をつけた頬と
指先が迷う 君の舌先が 甘い葡萄
西へ行く鳥の羽が あの橋の上に落ちた
夜を待ち続けた朝 眩しく照らされた場所
ジーンズの腰は魔法 僕はその後ろ姿を見てた
君が待つあの星まで この声を連れて行く葡萄