(1)
セレナーデ :
作詞/白玉 :
139_203
遠くの方で鐘が響く音がした
切ないような懐かしいような
今でも心の底で鳴り響く
セピアに色褪せた記憶の音
懐かしいあのときの空は
小さな手を伸ばしただけで
こぼさずすくいとれそうだった
夕焼け空に吹く風は
さらさらと金色の稲穂を揺らす
秋色の香りが漂う風に
乗ることが出来たならば
きっと遠い あの向こうまで
飛んでゆけるだろう
いつも見ていたのは泥濘だけど
もう今ならば
空を仰ぎ見られるはず
遠くの方で鐘が響く音がした
今日はもうあと一歩で眠ろうよ
きっともう少し
あの夢に届くはずだから