(1)
液晶の向こうに行けない ：
作詞/ゐそ ：
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そこに青く広がる 海が欲しくて 手には入らなかった
カンバスに描いた海に驚嘆する人々
いくら上手く描いてみせても これは贋作ただの偽物
降る雨も無ければ 羽ばたく鳥も動かず ただの色の集合体
ああ、意味のないパノラマ
海が欲しい 海が欲しい 酸素が喉を通らなくて
涙が枯れた 水素が無くて 海が欲しい 君が欲しい
声にして届かぬ 言葉を手紙に 書いて飛ばしてみた
海を旋回した 紙飛行機は届かずに
幾ら遠くに 飛ばして見せても これはガラクタただの玩具
返る声も無いし 返す体温も見えず つまらない希望の塵
ああ、理由のない静けさ
空が高い 空が高い 雲は雨を降らさなくて
涙が枯れた 雨が来なくて 水が欲しい 君が欲しい
この手はモノクロしか生み出せずに 鮮やかな色彩は広がるばかりで
大切なものはいつだって 遠くへ泳いで屑になった
チリに消えた 星屑になった あまりに遠くて綺麗で
僕の筆には 色が付かなくて 声が欲しい 君が欲しい 君は嘘 ただの嘘