(1)
起点と終点 :
作詞/jas39 :
915_167
僕は中途半端なところを起点にして
過去と未来を見るように浚ってゆく
昔話は楽しげで 将来は賑やかだ
丁度降り立った場所が最善だったかのように
今の時間以降は不思議な風景が広がる
何かを考え始めると何かを失うのだろうか?
自在になるとむしろ描けなくなるのだろうか?
そんな事は無いだろうと 僕は前後を何度も探す
感動は着地地点だったかのように
世界は時間切れを示しながら遠ざかる
僕は過去の中の今を愛していたのだ
僕は中途半端なところを終点にして
過去も未来も見えるように辿ってゆく
昔話は誇らしげで 未来は逞しい
あたかも思い込みの強さが最善だったかのように
上に下に巡りつつ万華鏡のように変わる
何かを探そうとすると何も見えなくなるのだろうか?
自由な風はむしろ拘束となるのだろうか?
そんな事は欲しくは無いと 僕は辺りを何度も巡る
感動はエンディングだったかのように
世界は遠慮がちに静かに幕を下ろしてゆく
僕は何処でも全てが終点だと知る