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11月10日の夜 ：
作詞/279 ：
900_29
疲れた謎から吹き飛んだ シャボン玉になって
その姿は見えなくても 君に自然に惹きあう11月灯火(とうか)の夜
寂れた今宵しくしくと 月の陰の絵が
すすり泣くの止めて 僕と君を自然に照らした 十数年後の夜
吐く息で言葉を交わした 神秘的な指摘
襲いかかるものは無くなった
だから君の手で 頬を擦り寄せて これからを唄おう
秋から秋へと旅をした 僕の母のような
あの姿を忘れないよ 君を不幸にはしない 11月謳歌(おうか)の夜
名無しの傘をくるくると 舞わすカゲロウが
とぎれとぎれの声で 僕と君の行方をさがした 十万年後の夜
白日と云ふのはあまりに 理想的な悲劇
向かってくる夏にさようなら
そして君の手で 明日を手繰り寄せて これまでと唄おう
君の目で 涙を終わらせて これからを唄おう
咲くのは淡い薄化粧 好きの文字浮かべ
すすり泣くの止めて 君と「ともしび」さがした11月灯火の夜