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アナフィラキシー・ショック ：
作詞/ゐそ ：
867_298
吹き抜ける風も通り過ぎる猫も 飛んでった雲の行方を知らない
煙突の上立ち上る黒煙に 今日もまんまと騙されている
いつもと変わらない帰り道と友人 他愛もない下らぬ会話を繰り返す
平穏な常はどこか寒々しくて 忘れたこと思い出してもわからない
目の前を光速で過ぎ去る弾丸も 日に焼けた古い写真と手紙も
メモリにないのだから結局は 心を乱すだけの無価値
何かがないんだなんて焦燥感に 頭を抱えて孤独に耐えても
表面上に出せない致命的なバグは 「デバッグにも出せずに隠して」
輪廻なんて言葉知ってるか？寒々しい世間よ
前世なんて言葉は本当か？殺伐とした未来よ
ヘッドホンで世界を遮断して自分の思考の海に沈む
いくら深海の中を探索してもその影を掴めない
サンゴ礁の森に埋め込まれた破片 指に鋭く刺さり血を流していく
メモリの補完さえ致命傷 ボクハオモゐダシタゐ
脳を埋め尽くすように広がっていくバグ 過去を現す理解不能の文字列
君を覆い尽くすアナフィラキシーショック キミハココニゐタヨ