(1)
彼女に関する報告書 ：
作詞/ゐそ ：
842_259-260
僕の彼女は鬼婆のようだがとても美しい女性で
出す料理はヘドロのよう 洗濯物は毎日血で洗われる
これだって君の愛情の裏返しだと思ってみれば
全部全部いとおしくなってくるポジティブシンキング
僕の彼女は鬼婆のようだがとても純粋な女性で
つなぐ手は出刃で切断未遂 恋文は毎日破かれる
でも夜ごとパズルピースが如く修復を続ける君を想えば
全部全部いとおしくなってくるポジティブシンキング
作る指輪は嵌めてくれない 買った洋服も着てくれない
飾らないままの君でも 綺麗だし全然気にしてない でもちょっと冷たい
隅っこで蹲り泣いてよが 慰めもせず立ち尽くすばかり
触れないその体温が辛くて 悲しみで溺れてしまいそうなんだ その透けるような肌
日ごと日ごと理解してゆくよ止めたいネガティブシンキング
僕の彼女は鬼婆のようだがとても優しい女性で
進めない僕に今日も付き合って 空へまだ昇れない
写真の君の笑顔をもうずっと見てないことを思い出し
今か今かと僕の復活を待つ君に向き合って みようと思った
僕の彼女は冷淡だったがとても愛していたんだ
足を踏み出した僕の背中を眺めてすっと消えたその姿
青い蒼空の下構えられた君の石の灰色の新居
またいつか君の鬼の形相を見せてよと未来に身勝手な約束をしたんだ