(1)
鬼 ：
作詞/無楽 ：
826_130-132
花はくれない 柳はみどりを
五感の限りに楽しめるのは
帰らぬ道の在るに任せ
前へ前へ自らを研ぐ
そんな人と想う
成るはいやなり 想うな成らんの
鋭利極まる刃の上の世を
素足で歩く心地よさで
上へ上へ己を磨く
そんな人を想う
好いた事に 好いた様に 好いただけ
上も下も 春も夏も 秋も冬も
覚えずただ 向き合える
だから だからこそ 信じて止まない
物事は 前衛的で 先進的で 革新的だと
一、十、百、千、万年を枕に 億、兆、京、垓 数多の夢を
試行し 錯誤し 表せる時 己と云う個性が あの一文字に昇華する
いいじゃない いいじゃないか 一糸乱れて 面白い
立てば芍薬 座れば牡丹の
形を成せる胸の内から
春を言祝ぐ花の如く
凛と乱で自分を示す
そんな日々を望む
一期は夢か 一会はうつつか
あら定めなの面白さにて
モノは試しの一心から
陰と陽の狭間を探る
そんな夜を描く
好いた事を 好いた様に 好いただけ
今日を今日と 今日を凶と 今日を狂と
覚えてただ 追い求む
だから だからこそ 願って止まない
心とは 懐疑的で 独善的で 主観的だと
一、十、百、千、万年の齢に 億、兆、京、垓 全ての事に
切磋し 琢磨し 取り組める時 己と云う理性が あの一文字に転化する
いいじゃない いいじゃないか 一糸乱れて 姦しい
だから だからこそ 詠って止まない
この世とは 懐古的で 蠱惑的で 魅力的だと
一、十、百、千、万本の枯れ木に 億、兆、京、垓 無数の花を
咲かせ 咲かせる 灰になるべく 己と云う体が あの一文字に変化する
知るものか しったことか しりたくない しにたくない
一、十、百、千、万回の出逢いに 億、兆、京、垓、数多の人と
呼応し 和合し 戯れる時 己と云う個性が この一文字に哭いている
そうじゃない そうじゃないんだ 一死迎えて 恐ろしい
いいじゃない そうじゃないんだ そうじゃない いいじゃないか
一糸乱れて 一死迎えて
一糸結んで 懐かしい