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春泥 :
作詞/812スレ47 :
812_47
生温い風が吹いて剥がれ落ちた落書き
裏ぶれたネコが鳴いて雨の降る昼下がり
ミツバチの巣を返して騒がしい街角
コンクリートを揺らして響くツバメのエチュード
僕らまだ眠っていようよ
粘りつく泥に覆われて
湧き出る炎がこぼれないように
歪な隙間埋め合った
淡い桃の飴が溶け吸い込まれた土曜日
雨上がりの坂道を転がり落ちる紅い実
モグラの欠伸轟いて色気づいた山並
土にまみれたボールにそっと咲いたタンポポ
僕らまだ眠っていようよ
粘りつく泥に覆われて
湧き出る炎がこぼれないように
歪な隙間埋め合った