赤とんぼデータベース

灯油の切れたストーブを消して　寝ぼけ眼で画面と向き合う
寒さに震えるのが人間なんなら　僕は人間とは言い難い？
起動音に設定したアニソン　パブロフじみていて今では嫌いな曲
固定化されたブラウザが開いて　僕は乳首辺りを掻く

響いてくる特撮の効果音に嫌悪を抱くようになりました
何をするまでもないただの義務感、指先が磨り減ってくだけ

未完のワードや天下の統一や　やりたいことはたくさんあるけど
その中から一つだけを選べと言われても　僕はきっと何もしないだろう

浅い眠りから覚めてしまうと　腕毛のすごいあいつが料理を作ってた
書きかけで止まってたブログのページに　僕は何を書こうとしてたんだろう

人の心にも値段を付ける無粋な企画にはもう慣れたが
藤ますの新刊もまだ開けてない　とりあえずチャットの音は無視してた

ミカンの残骸や残りの冷や飯や　食べるのにも少しの努力は必要だ
目で見るだけで簡単にこの腹が膨れるなら　途中退席なんてしないんです

あれからどれくらい酸素を吸っただろう
あれからどれくらいゴミを出したんだろう
そんな思考は既に笑点のテーマが掻き消した
もう頼みの綱はガキの使いだけ

明日も明後日も平日で死にたいけど
とりあえず歌舞伎揚げ美味しい