(1)
虹色のさかな :
作詞/にんぢん :
810_169
空を目指して飛び出した魚は
宇宙の存在を知らないのだろう
その在り処を知ったとしても
もっと高みを目指すんだろう
鯨が重さを知らないように この鎖から離れられたら
魚が知らない宇宙の世界を 自由気ままに泳いでけるのに
ただ目の前にあるものが欲しくて 手を伸ばせばって分かっていたけど
僕のつまらない自尊心とやら それを阻むには十分すぎて
悲劇の主役で居るつもりだって
涙が青空を知らないように 悲しみはいつも俯いている
喜びが望んだ上っ面の世界を 勝手気ままに走ってけるのに
宇宙を目指して舞い上がる鳥は
気圏の存在を知らないのだろう
その有限を知ったとしても
さらに高みを目指すんだろう
もう何にもない事が怖くて 目を閉じちゃえば 感じていたけど
夢の終わり頃見えた閃光が 目を開くには十分すぎて
新しいページを開き始めて