(1)
ジェンガ :
作詞/ゐそ :
807_17
壊れそうな塔の上に 立つ酔狂な犬がいます
穴ぼこだらけの 不安定な世界
何時倒壊するかわからない 欠陥住宅の上で
忠犬が如くつがいを 待っているのです
降りようとすれば降りられる 鎖だって付けてはいない
次々と消える 大事な欠片たち
何時崩壊してもおかしくない 欠陥世界の中で
終わるその時まで恋人を 待っているのです
欠けていくくだらない欠片 本当は大事な塔のかけら
どうして消えていくのかすら もう理由なんてこの塔には関係ない
だから、浴びる弾も刃も関係ない あなたに会いたくて
裂け壊れていく体を見棄てて大事な人の塔まで駆ける
焼けていく骨と比例する 恋しさだけを友にして
崩れる細胞なんてどうでもいいほど大事な人が恋しい
溶けていく世界とともに 眠りが迎えに来る
荒れた大地に横たわれば 辿り着く塔の頂上 微笑む彼女の姿
さあ、あなたとここから降りようか。